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津波復興拠点が着工 釜石・鵜住居、街の再生本格化

多くの住民が犠牲になった防災センターのコンクリート片を積み上げて執り行われた安全祈願祭

 東日本大震災で甚大な被害に遭った岩手県釜石市鵜(うの)住居(すまい)地区で17日、津波復興拠点の工事安全祈願祭があった。追悼施設「祈りのパーク」や津波伝承施設を一体的に整備する。付近では2019年ラグビーワールドカップ日本大会に向けたスタジアム建設も進んでおり、街の再生が本格化する。
 用地はJR山田線(休止中)の鵜住居駅前約2ヘクタール。特産物を販売する観光交流施設も建設する。
 祈りのパークは、指定避難場所ではなかったにもかかわらず住民が逃げ込み大勢が犠牲になった市鵜住居地区防災センター跡地に整備する。造成する丘の一部には解体したセンターのコンクリート片を埋め込む。
 完成は19年3月の予定。祈りのパーク事業費に充てる復興交付金の調整が遅れたことなどで、当初予定より2年遅れる。
 安全祈願祭で野田武則市長は「新しいまちづくりの拠点として鵜住居地区の発展を願う。祈りのパークは、津波による犠牲をなくし、未来の命を守る役割を担う」とあいさつした。
 センター被災者遺族連絡会長の三浦芳男さん(72)も出席し、センターで犠牲になった人たちの慰霊碑を祈りのパークに建立しない市の方針について「震災時にセンターで何が起き、何人が亡くなったのかを明示する石碑を建ててほしい」と訴えた。


2017年11月18日土曜日


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