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<指定廃>福島・富岡で最終処分開始 全国初、施設稼働

トラックから最終処分場の埋め立て地に下ろされる廃棄物=17日午前11時10分ごろ、福島県富岡町

 環境省は17日、東京電力福島第1原発事故に伴い福島県内で発生した指定廃棄物などを埋め立てる同県富岡町の最終処分場に、廃棄物の搬入を始めた。指定廃棄物を最終処分する施設が稼働したのは全国初。
 県内には9月末現在、放射性物質濃度が1キログラム当たり8000ベクレル超10万ベクレル以下の指定廃棄物が17万2000トンある。保管されている33市町村106カ所から順次運び込まれる。周辺自治体の災害廃棄物、生活ごみなども一緒に埋める。
 初日は富岡町と、搬入路がある楢葉町のがれき焼却灰など計23立方メートルが10トントラック4台で搬入された。富岡町の保管施設で廃棄物を積んだ最初のトラックは午前10時50分ごろ、処分場に到着し、放射線量などを確認。廃棄物入りの袋が次々とクレーンで下ろされた。
 指定廃棄物(見込み量18.2万立方メートル)と、両町など避難指示が出た区域の災害廃棄物・片付けごみ(見込み量約44.5万立方メートル)は約6年、双葉地方8町村の生活ごみ(約2.7万立方メートル)は約10年かけて埋め立てる。搬入する10トントラックは1日最大65台に上る見通し。
 環境省の担当者は「福島の復興再生へ向けた一歩。住民の理解を得られる努力を続けたい」と語った。
 国は昨年、民間の最終処分場を国有化。安全協定は県と地元2町、富岡町の2行政区、楢葉町の1行政区と締結した。楢葉町の1行政区とは住民の反発があって結べていない。
 宮本皓一富岡町長は「安全安心に進めてほしい」と強調。松本幸英楢葉町長は「(残る)行政区とも協定を締結するのが望ましい。引き続き国に対応を求めていく」との談話を出した。


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2017年11月18日土曜日


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