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<囲碁王座戦>一力八段が連敗 シノギ失敗逆転を許す

王座戦第2局で2手目を打つ一力八段。右は井山王座=18日午前、神戸市

 囲碁の井山裕太王座(28)=棋聖、名人、本因坊、天元、碁聖、十段=に仙台市出身の一力遼八段(20)が挑む第65期王座戦5番勝負(日本経済新聞社主催)の第2局が18日、神戸市で打たれ、井山王座が325手で黒番4目半勝ちした。井山王座は2連勝で、3連覇にあと1勝。第3局は20日に神戸市で行われる。初の7大タイトル獲得を目指す一力八段は巻き返しを期す。

 【解説】左下と右下の2カ所で大斜ガケ定石が打たれる珍しい布石で始まった。難解な進行になる可能性もあったが、両者とも比較的穏やかに打ち進め、がっぷり四つの序盤となった。
 中盤、白番の一力八段が左辺の黒模様に深く打ち込んで局面が動く。白の攻めに井山王座はかわし気味に対応し、先手を取って右上のシマリに回る。
 右上から左辺の黒模様が大きい。このまとまり具合で碁が決まる。一力八段は再び右辺に打ち込み、右上隅になだれ込む。
 さらに白は中央の黒地を制限しながら右上で仕掛けたコウに勝ち、白は上辺の黒を取る。白は下辺の黒を一部取り込むフリカワリとなった結果、白が優勢となった。
 しかし終盤、黒は中央の白を黒157から分断する勝負手を放った。黒の攻めに白がシノギに失敗し、逆転を許した。
(河北新報囲碁記者 田中章)

<妥協すれば勝てた/一力遼八段の話>
 フリカワリの時には少しいいかと感じていた。中央(の攻防)で妥協していれば勝てていた。正しく打てばシノギはあったと思うが、取られてはダメですね。

<ずっと苦しかった/井山裕太王座の話>
 ずっと苦しかった。上辺と下辺のフリカワリでは(地が)足りないと感じた。それで無理気味だったが、中央で取れるかシノギかの勝負に持ち込め、いけるかと思った。


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2017年11月19日日曜日


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