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気仙沼の「思い」に迫る 青山学院大生ら街並みや文化取材、動画に

上映会で機材を操作する渡辺さん(左)と滝沢さん

 青山学院大の学生らが宮城県気仙沼市の街や文化を発信する動画を制作し、市内で上映会を開いた。観賞した市民は「住んでいても気付かなかった地元の良さを、教えてもらった」と感謝。学生らは「気仙沼とのつながりを大切に、今後も制作を続けていきたい」と話している。

 制作したのは、東日本大震災後から気仙沼の文化や景観保護などの支援に取り組む同大総合文化政策学部の黒石いずみ教授(63)=能代市出身=と、研究室に所属する学生15人、気仙沼向洋高写真部の生徒5人。
 学生たちは今年5月、3日間にわたって市内を訪れ、向洋高生徒と共に「高前田乾隆(けんりゅう)窯」「新町(あらまち)・古町(ふるまち)」など4班に分かれて取材し撮影。約15分の動画「気仙沼を支える想(おも)い」としてまとめた。
 乾隆窯の班は、地元の土を使った気仙沼独自の陶器を作っている斎藤乾一(けんいち)さん(75)を取材し、陶芸に対する姿勢を紹介した。新町、古町の班は、古くからの街並みが残る中で、時代とともに少しずつ変わっていく人々の暮らしや都市環境を伝えた。
 リアス・アーク美術館で今月3〜5日に上映会があり、訪れた市民は「ご近所も取り上げられていたが、自分が住んでいる町に、こんな歴史があったのか」と驚いた。
 総合文化政策学部3年渡辺晃太郎さん(20)は「自分たちなりに感じたこと、考えたことを映像にまとめた」、同3年滝沢奏子(かなこ)さん(21)は「住んでいる方の街を見る視点と、私たちの外からの視点が違うのが興味深かった」と話す。
 黒石教授は専門の建築・都市デザインのほか、食などを通じて気仙沼の文化発信を支援している。機会があればまた上映し、動画投稿サイト「ユーチューブ」でも公開したいという。
 「土地の個性が感じられる気仙沼の街を守っていこうとする『人の思い』を伝えたかった。今後も制作を続けていきたい」と黒石教授は話している。


2017年11月20日月曜日


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