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石巻・大川地区の被災2集落を500分の1模型で再現 仮施設公開

被災集落の復元模型を展示する施設

 東日本大震災で被災した石巻市大川地区の釜谷集落で19日、街並みを復元した模型を展示するための仮施設が公開された。住民らの古里の記憶を共有し、後世に伝える。
 住民有志が神戸大などと進める復元プロジェクトの一環。施設はプレハブ平屋で約40平方メートル。地元の一般社団法人「長面浦海人(うみびと)」が釜谷集落の民有地を借り、10月に建てた。
 展示模型は間垣、釜谷の2集落を500分の1の大きさで再現し、住民らから聞き取った思い出を記したアクリル片の旗が並べられている。施設にはこのほか、デジタルアーカイブなども用意した。
 式典で、釜谷集落の住民代表の阿部良助さん(70)は「今日がプロジェクトの新たなスタート。この地区が広く知れ渡るよう頑張りたい」と述べた。
 施設の南側には、津波で児童と教職員計84人が犠牲となった大川小の被災校舎が立つ。市は校舎を震災遺構として保存し、2019年度をめどに管理棟などを整備する方針で、模型は管理棟に移される見通し。
 プロジェクトは16年に始まり、間垣、釜谷、長面、尾崎の4集落を対象にしたワークショップには延べ3000人以上が参加した。神戸大大学院工学研究科の岡実侑さん(23)は「模型やアーカイブにはたくさんの思いが詰まっている。今後も大切にし多くの方に見てほしい」と願う。
 見学は予約が必要。連絡先は長面浦海人が運営する「はまなすカフェ」090(7330)3311。


2017年11月20日月曜日


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