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「新巻きの祖」没後400年 サケのまち岩手・大槌に熱気 イベントや物販強化し全国にアピール

給食会で地元に水揚げされたサケを味わう子どもたち

 東日本大震災で被災した岩手県大槌町が、特産のサケのPR強化に乗り出す。今年は藩制時代初期の大槌城主で、新巻きザケの祖とされる大槌孫八郎政貞の没後400年。イベントや物産販売を通じて「サケのまち」を全国に発信する。

 町は13日、小中一貫の大槌学園(児童生徒627人)で「鮭(さけ)の日」(11日)にちなんでサケ料理を食べる給食会を開いた。震災後に中断していたが、町の歴史や経済と関係が深いサケに親しんでもらおうと5年ぶりに復活させた。
 サケのみぞれあんかけを頬張った4年の菊池一希(いつき)君(9)は「身が軟らかくておいしい。サケは家でもよく食べる」と笑顔で話した。
 12月にはサケのつかみ取りで知られる「おおつち鮭まつり」がある。昨年は不漁で中止に追い込まれた恒例行事だ。つかみ取りのほか新巻きザケ作り体験やサケバーベキューを楽しむ。
 来年2月には「鮭文化祭」を初開催。サケを巡る歴史や文化、食に関するシンポジウムに加え、大槌学園6年生が孫八郎をテーマにした劇を上演する。
 孫八郎は大消費地の江戸に目を付け、保存の効く新巻きザケを持ち船で大量輸送。「南部の鼻曲がり鮭」と珍重され、大成功した。
 秋サケは大槌魚市場の水揚げ額の7割を占めるが、震災後は稚魚放流数の減少などで不漁が続く。県水産技術センターは本年度、県沿岸への回帰を震災前の半分以下の367万匹、1万934トンと予測する。
 大槌魚市場仲買人組合の芳賀政和組合長は「さまざまな方法で大槌のおいしいサケをアピールすることは重要。あとは水揚げの回復を願うだけだ」と話す。


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2017年11月20日月曜日


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