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<仙台消防階子乗り>60種、豊富な技特徴 無形文化財に

仙台市の無形民俗文化財に指定される「仙台消防階子乗り」=今年1月6日、仙台市青葉区の勾当台公園市民広場

 仙台市文化財保護審議会は20日、会合を開き、「仙台消防階子(はしご)乗り」を市の無形民俗文化財に指定するよう市教委に答申した。27日の定例委員会で正式決定する。市内で新たな無形民俗文化財が指定されるのは2005年以来12年ぶり。
 仙台市では例年1月6日の市消防出初め式で、法被姿の団員たちが高さ7.2メートルのはしごに乗り、火事場を探す動きなどを取り入れた芸などを披露する。トビのくちばしの形をした鉄製のかぎを先端に付けた棒ではしごを支え、乗り手は命綱を付けずにはしごに上る。
 市教委によると、多くの地域でとび職が演じるはしご乗りが仙台では消防団員が担う点や、技が約60種類で豊富なことなどが仙台独自の特徴とされた。城下町の歴史を伝え、郊外に多い無形民俗文化財が中心部で伝承される点も評価された。
 階子乗りの起源ははっきりしないが、最も古い史料は1884年1月の当時の新聞。消防組の「出初(でぞめ)」の際に「階子乗りの式」で県庁前と広瀬川の広瀬橋の上で演じられたという記述がある。明治以来、中断と復活を繰り返して伝わってきた。
 現在、階子乗りをするのは市内七つの消防団の団員約240人。保存会が伝承活動をしている。
 市の無形民俗文化財は、どんと祭として親しまれる小正月行事「大崎八幡宮の松焚祭(まつたきまつり)」が2005年に指定されて以来、5件目。


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2017年11月21日火曜日


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