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<むすび塾>女性の視点防災に 震災経験活用探る 東松島

女性の力を生かした地域防災の可能性を語り合った「むすび塾」=宮城県東松島市の赤井市民センター

 河北新報社は21日、通算73回目の防災・減災ワークショップ「むすび塾」を宮城県東松島市赤井で開いた。NPO法人イコールネット仙台(仙台市)との共催で、「女性と防災」がテーマ。参加者らで東日本大震災を振り返り、当時の経験を共有、女性の視点を地域防災に生かす方策を話し合った。
 赤井地区は石巻市に近い市東部にあり、住宅地と田畑が混在する地域。震災の津波で浸水被害が出る一方、海沿いの地域から避難者を受け入れた。
 自治会長の女性、自主防災組織代表の男性ら12人が参加。震災時の避難所生活について「『子どもの声がうるさい』と責められてストレスを募らせる母親が多かった」「生理用品を男性から受け取るのに違和感があった」との声が上がった。
 当時、避難所となった赤井市民センターで子どもたちのプレールームや女性更衣室を設け、女性トイレに生理用品を常備するなどした取り組みも紹介された。震災1年前、地元の演劇サークルが「女性の視点で考える防災」をテーマに描いた芝居が生きたという。
 劇の脚本を担当し、避難所運営にも関わった同市民センター事務次長の渡辺和恵さん(51)は「男性たちも積極的に働いてくれたが、女性には言いにくいこともあり、演劇を思い出して対応した」と語った。
 イコールネット仙台の宗片恵美子代表理事は「生活者の視点があり、地域でコミュニケーションを取れるのが女性。地域を守る担い手として活躍してほしい」と期待した。


2017年11月22日水曜日


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