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<E番ノート>実るほど

 松井稼が東北楽天を退団した。彼を慕う選手の話を聞くと、「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」のことわざのように、おごらない人柄が浮かぶ。岸は移籍1年目の今季、チームに溶け込む橋渡し役を度々してもらったという。「あれほどの名選手なのに、稼頭央さんは同じ目線で接してくれた。感謝しかない」と恩義を感じている。
 田中は打撃で悩んだ時、頻繁に「ためになる話を熱くしてもらった」。特に心に残った言葉がある。「結果が出ない時に何かのせいにしたらあかん。審判を悪く言ったり、道具を投げたり」。これで周囲への感謝を意識するようになった。
 来年1月、一緒に自主トレーニングをする。田中がその参加を申し出たのは、たまたま松井稼の退団に関する報道があった日だった。「うっかり新聞を見ていなかった」と間が悪かった田中に対し、松井稼は何事もなかったように快く応じてくれたという。
 球団は近く、松井稼が別れのあいさつをする機会を検討しているという。7年間の思いを、どんな言葉で表すのだろうか。(金野正之)


2017年11月22日水曜日


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