秋田のニュース

秋田拠点にWeb開発 「エスツー」仙台から本社移転 人件費安さ武器

技術者が快適に過ごせるよう配慮したシステム開発拠点

 サーバー管理などを手掛けるエスツー(秋田市)は、全国の企業からWebシステムなどの開発を請け負う事業を始めた。同社は2006年創業で、秋田県の誘致を受け16年に本社を仙台市から移した。今年10月に新オフィスを設け、地方の働きやすさと人件費の安さを武器に事業拡大を目指す。

 新規事業は「ニアショア開発」と呼ばれ、社員は同社の事務所で顧客ごとにチームを結成。顧客のシステムをネットワーク経由で操作したり、同社のサーバーに入れたりして開発や保守、運営を担う。
 従来は海外に発注する企業が多かったが、発展途上国の人件費上昇に加え、異なる言葉や習慣で成果が上がらず、修正などでかえってコストがかさむことがあったという。
 同社は、秋田の人件費や生活費が首都圏に比べて安い点に着目。市中心部のビルの1フロアを改装し、約250平方メートルの開発拠点「a.doc(エードック)」を設けた。千秋公園が望める窓近くに1人用の座席を置き、グループ作業ができるテーブルや個室もある。
 社員9人のうち6人は県外からの移住者。東京から転職した松尾和哉さん(27)は「1時間だった通勤時間が15分になった。環境が良く、不自由はない」と話す。
 事業展開の課題は高いスキルを持った技術者の確保だ。IT関連会社は首都圏に集中している。同社は子どもや社会人向けの教室を秋田市で開き、人材育成に取り組む。
 19年度末までに社員100人、売り上げは現在の約8倍の4億1000万円を目標に掲げる。緒方無双経営企画部長(49)は「秋田は学力日本一で人材が育つ素地はある。人件費が安くても技術はある点を売りにしたい」と話す。


関連ページ: 秋田 経済

2017年11月22日水曜日


先頭に戻る