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<仙台短編文学賞>書き連ねて心の復興を 東北学院大で「文学賞を知る講座」

仙台で生まれた文学賞について語り合う実行委員ら

 本年度創設された仙台短編文学賞を詳しく知るための講座が仙台市青葉区の東北学院大であり、実行委員会のメンバー3人が実施に至る経緯や意義、東北の文学事情を語り合った。同大地域共生推進機構主催の連続講座「震災と文学−危機の時代に」の一環。
 実行委代表を務める仙台市の出版社「荒蝦夷」の土方正志代表は「東日本大震災後の日々をどう生きるか、作家の言葉や文学にヒントを求める人が多かった」と創設の背景を説明した。
 実行委事務局長で出版社「プレスアート」の川元茂取締役編集部部長は「経験を整理し、書き連ねることは心の復興につながる」と指摘。「文学賞がその一助になれば」と期待した。
 実行委員の大和田雅人河北新報出版センター取締役出版部長は太宰治の小説「惜別」を引用しながら「新聞記事では事実しか書けない。目には見えなくても、人生の片隅で間違いなくあったに違いない事実を想像で紡いでほしい」と語った。
 学生対象の特別賞「東北学院大賞」を設ける同大の松本宣郎学長も加わり、「スマホで言葉をつづるように気負わず書けば若者のリアリティーが伝わる。ぜひ挑戦を」と呼び掛けた。
 講座は17日に開かれた。事務局には同日現在で約80編が寄せられ、締め切り1カ月前としては順調な応募状況だという。
 文学賞はジャンル不問で東北と関連がある短編小説が対象。12月15日締め切り。連絡先は実行委事務局022(266)0912。


2017年11月23日木曜日


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