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<にゃんとワンポイント・実践編>犬猫の耳 週1回は拭き取りを 炎症時避けて

健康なトイプードルの耳。異常が見られたら、速やかに動物病院を受診することが重要だ

◎耳の掃除

 今回のテーマは犬猫の耳の掃除です。自宅で手入れする際は、水道水やイヤークリーナーで軽く湿らせたティッシュなどを使い、入り口付近を拭う程度にしましょう。綿棒で耳の奥を掃除しようとすると、汚れを押し込んでしまったり、中を傷つけてしまったりすることが多いからです。
 犬猫の耳の中は、外界に通ずる垂直耳道と、鼓膜から伸びる水平耳道とがつながる所でくの字に折れ曲がっています。犬は種類によって内部に毛が生えていたり、垂れ耳だったりします。猫も垂れ耳や反り耳があり、構造は狭く複雑です。
 耳に炎症が起きると、耳道の内壁が腫れて、耳あかが増加し、耳道は狭まってしまいます。見た目には、赤みがあったり、皮膚が分厚く凸凹していたりします。臭いもきつくなり、増殖する菌によって脂っぽい臭いや、つんと甘酸っぱい臭いがすることもあります。
 こういう時、犬や猫はかゆみを感じて、しきりに耳を後足でかいたり、頭を振ったりします。悪化すると痛みを感じるようになります。普段は1週間に1回程度の拭き取りで十分ですが、炎症時には拭いてもまたすぐ汚れが出てきます。
 炎症を起こしている場合耳掃除は逆効果です。痛みから、耳を触られるのを嫌がります。こうなると医薬品による治療が必要です。
 異常が見られたら早めに動物病院を受診しましょう。また、液剤や軟こうなどの外用薬を処方された場合はいつまで続けるのかを獣医師に確認してください。薬を中断して、何度も炎症を繰り返したり、治っているのに薬を使い続けたりすることで薬負けを起こすこともあります。
 ペットショップなどで行うトリミングは、耳の毛を除去したり、耳道内の拭き取りも行うので病気の予防になります。炎症のサインを見つけて、病院にかかるよう勧めてくれることもあります。
(獣医師 後藤千尋)


2017年11月24日金曜日


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