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奥州市民劇「大地の侍」北海道で上演へ 開拓130年の姉妹都市、長沼町との絆描く

姉妹都市・長沼町での合同公演に向けて、稽古に熱が入る奥州市側の出演者=19日、岩手県奥州市文化会館

 岩手県の奥州市民劇「大地の侍」が12月9、10日、北海道で再演される。奥州市の姉妹都市の北海道長沼町が、開拓130年を記念し主催。市民と町民合わせて110人による合同公演で、町を築いた先人の苦闘と両市町の長い絆を振り返る。奥州側の出演者やスタッフは「長沼との新たな文化交流のきっかけに」と稽古に熱が入る。
 劇は、奥州市水沢出身で北海道旧長沼村(現長沼町)の初代戸長(村長)を務めた吉川鉄之助(1859〜1931年)の生涯を描き、2015年に同市で初演された。
 1887年に開拓が始まり130年となることから、町に隣接する北広島市の市芸術文化ホールでの上演が決まった。
 水沢城主留守家の家臣の子として生まれた鉄之助は、13歳で父母らと北海道へ渡った。札幌農学校でクラーク博士に学んだ後、原野開拓に着手。戸長として長沼の基盤を築いた。
 初演と同様、奥州市の高橋瑛子さん(瑛子語り草子の会代表)が総合プロデューサー、同市で劇団「Zの風」を主宰する渡部明さんが脚本・演出を担当する。
 ストーリーを簡潔にし、上演を2時間ほどに短縮した。主演の鉄之助役は少年時代が千田圭悟さん、青年期以降を亀井貢さんが務める。
 晩年の鉄之助役として冨田祐一さん(劇団「青年劇場」、奥州市出身)、鉄之助の父太左衛門役で花巻市の劇団「星鴉(ほしがらす)」代表の星鴉宮さんが特別出演する。
 高橋さんは「一本一本の糸が美しい布を織り上げるように、町民と市民が協力し、いい芝居を作り上げたい」と意気込む。
 渡部さんは8月から長沼町を月2回訪れ、発声法などを含め演技指導を続けてきた。「町を築いた鉄之助翁の功績を、若い世代は心に刻んでほしい。両市町の間に、演劇を通した新たなつながりが生まれればうれしい」と話している。
 開演は両日とも午後2時で、10日午前には同町の小中学生対象の公演もある。入場料は当日1200円。前売り(200円引き)は町役場などで扱っている。
 連絡先は奥州市文化会館0197(22)6622。


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2017年11月24日金曜日


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