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北朝鮮の漁船? 由利本荘に漂着 男性8人保護

保護された8人が乗っていた漂着船。現在は本荘マリーナの岸壁付近に係留されている=24日午後2時25分ごろ、由利本荘市石脇

 23日午後11時25分ごろ、秋田県由利本荘市石脇の船舶保管施設「本荘マリーナ」付近に不審者がいると、近くの住民から110番があった。由利本荘署は国籍不明の成人男性8人を見つけて保護。付近に8人が乗っていた木造船が漂着していた。男性は朝鮮語で「1カ月ほど前に北朝鮮を出て漁をしていたが、船が故障した。帰りたい」と話しているという。
 同署などによると、施設近くの女性宅に不審な男がインターホンを鳴らして助けを求めてきた。8人は30〜50代とみられ、厚手の防寒着を着ていた。自力で歩ける状態で命に別条はない。同署は通訳を交え、関係機関と共に事情を聴いている。
 秋田県警によると、木造船は長さ約20メートルで、岸壁の消波ブロック付近に漂着した。船尾が壊れているとみられる。船体にハングル文字と数字が書かれ、船内にイカ釣り漁などに使う集魚灯や漁具、食料があった。県内に漂着した木造船で生存者がいた例は過去にないとみられるという。
 船のプレートにハングルで「チョンジン」と読める表記があり、日本海に面する北朝鮮北東部の都市、清津の可能性がある。
 第2管区海上保安本部(塩釜市)や秋田海上保安部(秋田市)などが巡視船や航空機で周辺海域を調べている。異常は確認されていない。
 仙台入国管理局によると、関係機関による事情聴取を経て、本人の意思と関係なく漂着したことが確認できれば、「遭難上陸」という手続きを取り、一時的に上陸を認める。船の修繕が不可能なら空路などで本国に送り届ける。県警は身柄を引き渡すまでに数日かかるとみている。
 現場は由利本荘市役所から北西に約3キロ。


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2017年11月25日土曜日


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