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<世界防災フォーラム>伝統芸能や仙台フィル…被災地の文化が開幕彩る

被災地に息づく「浪板虎舞」の迫力ある演舞が外国人参加者らを魅了した

 仙台市青葉区の東北大百周年記念会館川内萩ホールで25日にあった世界防災フォーラムの前日祭は、第1部の防災活動発表に続き、第2部で「SENDAI BOSAI 文化祭」と銘打ってステージイベントを展開した。気仙沼市浪板地区の伝統芸能「浪板虎舞」や仙台フィルハーモニー管弦楽団メンバーらによる演奏が披露され、開幕を盛り上げた。

 浪板虎舞は江戸時代から伝わる県の無形民俗文化財で、地区の全世帯でつくる保存会の会員約30人が出演した。笛と太鼓の打ちばやしに合わせ、男性3人で扮(ふん)した虎がはしごに上り、「防災で世界に幸せを」と書いた垂れ幕を掲げた。
 虎が参加者の頭をかみながら客席を回ると、外国人参加者はスマートフォンで「自撮り」するなどした。
 東日本大震災の津波で保存会の会員約20人が犠牲になったといい、小野寺優一会長はステージで「つらさ悲しさを乗り越えてきた。虎舞があったからこそ地域が復活できた」と語った。
 東北大災害科学国際研究所の川島秀一教授は「今回ほど復興において民俗芸能が注目された災害はなかった」と文化の力の大きさを紹介した。
 仙台フィルはフルート、バイオリン、ビオラ、チェロの四重奏が3曲を演奏。NHK仙台少年少女合唱隊と共演し、客席からも歌声が響いた。


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2017年11月26日日曜日


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