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世界防災フォーラム開幕 「BOSAI」の知見多彩に発信

世界防災フォーラムの開幕行事で、被災地の若者が震災の教訓を未来につなぐ実践を報告した=仙台市青葉区の東北大百周年記念会館川内萩ホール

 東日本大震災の教訓を基に世界の防災戦略を議論する「世界防災フォーラム(WBF)」(実行委員会主催)が25日開幕し、セッションに先立ち「前日祭」が仙台市青葉区の東北大百周年記念会館川内萩ホールであった。岩手、宮城、福島の被災3県の高校生らによる防災活動の発表や被災地の伝統芸能などのステージが繰り広げられた。会期は28日まで。復興過程を含めた日本の「BOSAI(防災)」の知見を多彩に発信する。
 国内外から約700人が集まった。岩手県大槌高復興研究会や福島高スーパーサイエンスハイスクールなど5組に加え、高知県黒潮町の大西勝也町長らが登壇。宮城県女川町の女川中卒業生らでつくる「女川1000年後の命を守る会」は、町内21の浜の津波到達地点に石碑を立てて避難の目印とし、後世に伝える活動を報告した。
 開会式でWBF会長の里見進東北大総長は「元気な次世代と文化を通して東北の底力を感じてほしい」とあいさつ。実行委員長の今村文彦東北大災害科学国際研究所長は「震災の経験と教訓を世界に伝え、未来につなぎたい」と述べた。
 WBF顧問の郡和子仙台市長は「文化の力を復興の推進力にしてほしい」と期待。前日祭を共催した科学技術振興機構(東京)の真先正人理事は、東京で開催中の啓発イベント「サイエンスアゴラ」との連携に触れ「地域を越えて防災への意識を高めたい」と語った。
 WBFは、スイス・ダボスで開かれている「国際災害・リスク会議」を誘致し、隔年で開かれる国際会議の初回。26日から青葉区の仙台国際センターで49のセッションを開き、40以上の国・地域から研究者ら900人以上が参加する。26、27の両日は国際センターとその周辺で、内閣府など主催の防災推進国民大会と防災産業展も開かれる。


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2017年11月26日日曜日


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