山形のニュース

八百屋変身 交流の場に 実家再生しワークスペース にぎわい生む

初のフォーラムで「子育て」をテーマに意見交換する参加者

 山形県米沢市に住む元エンジニアの男性が、かつて青果店を営んでいた築50年以上の実家を再生させて開設したワークスペースが、女性を中心に各種会合やイベントの会場として定着しつつある。オープンから3年。テーマ別のプレゼンテーションを通した異業種の交流会も新たに始まり、街ににぎわいを生み出している。

 同市信夫町の「スタジオ八百萬(やおまん)」を運営しているのは、自動ブレーキなどの運転支援システムの開発にも携わった元電子回路設計者の山田茂義さん(47)。
 実父の死と東日本大震災を経験し、地域との関わりがなかったサラリーマン生活に疑問を抱き、全く異なる道に一歩を踏み出した。
 正面入り口の壁には、20年ほど前まで両親が営んでいた「青果物 食料品 やまだ」の看板を掲げる。かつて野菜や果物が並んでいた空間にはしゃれたテーブルやソファ、暖炉、オーディオ機器などを並べた。
 元々は起業家やビジネスマンらの利用を想定して開設したが、カフェ感覚で通う女性たちが多い。開業を目指すカフェの仮店舗として不定期で利用するケースのほか、地方政治家が若者との座談会を開いたこともある。
 スタジオに集まってくる人々を結び付けようと、山田さんが始めたのが「実践事例交流会『フォーラム八百萬』」だ。
 11月中旬の初回は「子育て」をテーマに助産師や看護師、子ども食堂の運営者ら5人が発表者となり、それぞれの仕事の現状や課題などを報告。出席した二十数人が意見を交わし、お互いの距離を縮めた。
 山田さんは「いろいろな人が垣根を越えて集まるにぎわいの場にしたい。フォーラムはそのきっかけづくり。続けていけば、地域に何か面白い動きが出てくると思う」と話す。
 フォーラムは季節ごとに開催する計画。「古民家活用」「食」「観光」などのテーマを予定している。連絡先はスタジオ八百萬0238(20)6430。


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2017年11月26日日曜日


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