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<コバルトーレ女川>守備に重点 リード守る

コバルトーレ女川−アミティエSC京都 後半36分、先制ゴールを決めて喜ぶ女川の高橋(22)。これが決勝点になった

 戦う姿勢を貫き、東日本大震災の被災地に吉報を届けた。コバルトーレ女川が決勝ラウンド3連勝で悲願のJFL昇格を確定。住民の思いを背負ったイレブンは最後まで走り回り、最少リードを守った。阿部監督は「貪欲に粘り強く戦ってくれた」とたたえた。
 昇格を懸けた3戦目は、守備に比重を置く戦術がはまった。京都に3倍近い15本のシュートを浴び、後半5分にMF国分が退場。厳しい状況が続いても選手たちは動じなかった。「やることがはっきりした」と阿部監督。一人一人の運動量で上回り、耐え抜いた末に後半36分の高橋の決勝ゴールを呼び込んだ。
 2006年設立。震災で大きな転機を迎えた。津波でクラブ事務所が流され、約1年間の活動休止を余儀なくされた。町内で827人が犠牲になった悲しみの中、普段は地元企業などで働く選手たちは「町に生かされているチーム」(阿部監督)と奮い立った。今季は東北社会人リーグ1部で勝負強さを発揮して2連覇を飾り、2度目の挑戦で昇格をつかんだ。
 主将のFW成田は「女川町の勝利」と胸を張る。アマチュア最高峰のJFLでの戦いを経て、その先のJリーグ入りを目指す。高橋は青森山田高で同期だったJ3盛岡のMF差波の名前を挙げて「少しずつ近づいていきたい」と誓う。復興へ歩む地域と共に一歩ずつ目標へ進む。(剣持雄治)


2017年11月27日月曜日


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