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共同農園で交流すくすく 二本松・災害公営住宅近くにNPOが開設 浪江の避難者ら収穫

災害公営住宅近くに整備した共同農園で野菜を収穫する住民ら=二本松市
収穫した野菜を公営住宅の集会所に並べて出来栄えなどを話した

 東京電力福島第1原発事故に伴い福島県浪江町などから避難した住民が暮らす二本松市の災害公営住宅近くに、野菜を栽培できる共同農園が設けられている。仮設住宅からの転居が進む集合住宅の「新たな交流の場に」と、二本松市に事務所を置くNPO法人新町なみえが整備した。
 農園は広さ約5アール、21区画で、NPO法人が今年8月に整備した。登録した住民に貸し出し、自由に使ってもらう。1カ月の登録料は1区画400円。共用の倉庫には耕運機やくわ、肥料を備える。土壌改良などに復興庁の助成金360万円を活用した。
 原発事故前、町民の多くが家庭菜園などを楽しんでいた。避難生活では庭が狭く、近所付き合いも減ったため、「集まって野菜を育てる場所がほしい」との声が上がっていたという。
 現在は10人が登録し、大根や白菜、ブロッコリーなどを育てる。今月20日にニンジンを収穫した無職鈴木まつ子さん(69)は「久しぶりに畑仕事ができて元気になれた。来年はスイカも作りたい」と笑顔を見せた。
 翌21日には公営住宅集会所で収穫祭も初めて開かれ、栽培した野菜が入った豚汁が入居者らに振る舞われた。NPO法人の山田博さん(66)は「ずっと閉じこもりがちの住民が体を動かすきっかけにもなる。他の自治体や地元との交流の輪が広がるよう、農園を可能な限り続けていきたい」と力を込めた。


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2017年11月27日月曜日


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