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<楽天>古川 先発枠「来季こそ」 キャンプで制球安定

来季の飛躍を期し秋季キャンプで投げ込む東北楽天の古川

 東北楽天の古川侑利投手が来季に向け、飛躍を期している。先発候補として首脳陣の期待を集める高卒4年目の本格派右腕は今季2軍で好成績を出したものの、1軍では5試合に先発しながら未勝利に終わった。「来季こそ1軍の先発ローテに入り、10勝を目指したい」と意気込んでいる。
 1〜19日に岡山県倉敷市で行われた秋季キャンプでは「直球は右打者の内角を突く、変化球はフォークボールとチェンジアップの精度を上げる」と明確なテーマを持って、期間中に約1500球を投げ込んだ。梨田監督はキャンプで目立った選手の一人に挙げ、「下半身が大きくなって制球が安定し、低めにボールを集められている」と評価。「先発枠の競争は激しいが、チャンスは十分ある」と期待を寄せる。
 今季は2軍で初めて1年間先発枠を守り、リーグ2位の8勝(4敗)、防御率2.81の好成績を収めた。昨季は約2.5回に一つの割合だった四死球が今季は約5.5回に一つと改善されたことが要因の一つで、「1軍経験を積んで余裕ができ、四球を出さなくなった」と手応えを口にする。
 一方で1軍では悔しいマウンドが続いた。最終登板となった10月5日のロッテ戦では八回まで2失点の好投も援護がなく、九回に決勝点を失いサヨナラ負け。試合後整列した際に森山投手コーチから「惜しかったな」と声を掛けられ、こみ上げるものを抑えた。
 「周りが勝っているのに、自分は1勝もできていない。絶対に勝ちたい、と懸ける思いが強かった分、今までの野球人生の中で一番悔しい試合だった」。それでも一試合を無四球で投げ抜いたことに「完投できて自信になったし、そういう意味では来季につながる試合だった」と前を向く。
 来季はドラフト1位の近藤(岡山商大)ら大卒の同級生が入団する。「負けたくはないが、先発枠に入るには、まず(実績ある先輩の)塩見さん、辛島さんらと戦わないといけない」。冷静に足元を見つめ、勝負の5年目へ向かう。(浦響子)


2017年11月28日火曜日


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