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<ボクシング>藤岡、5階級制覇へ死角なし「今ある力を出し切る」

世界5階級制覇を目指し、ミット打ちで汗を流す藤岡

 ボクシングの藤岡奈穂子(42)=竹原慎二&畑山隆則、宮城県大崎市出身=が12月1日、世界5階級制覇を懸け、東京・後楽園ホールで、世界ボクシング機構(WBO)女子ライトフライ級王座決定戦に臨む。3月に男女を通じ日本人初の4階級制覇を成し遂げたファイターは「記録にこだわるのは最後。今ある力を出し切る」と決戦の日を待つ。

 ミニフライを皮切りに軽量級のタイトルを次々と制してきた。次に狙えるのはライトフライしかない。「主要団体は四つ。王者は4人だけ。交渉の難しさが伝わってきた」。マッチメークは難航を極めた。
 当初は10月に地元大崎市でタイトル戦を行う段取りが進んでいたが、対戦相手の調整がつかず断念。直後、プエルトリコでの試合を打診されたものの、現地の主催団体が突然キャンセルした。その後もコスタリカ開催が持ち上がったが、やはり立ち消えになった。
 海外の2戦はいずれも今回の相手、ヨカスタ・バジェ(コスタリカ)と組まれていた。「ある意味、因縁の相手。選手は悪くないが、引っかき回されてここまできた。試合だけはしっかりやりたい」と気合十分だ。
 藤岡より5センチ高い163センチのバジェはアウトボクシングを得意とする。13戦無敗の難敵だが「これまでの経験を存分に生かす」と女王に死角はない。
 周囲の声援に後押しされてここまでボクシングを続けてきた。19日は母校大崎市古川中の創立記念式典に招かれ、後輩からエールを送られた。突然の演出に驚き、闘争心に火がついた。
 「感動した。格好いいところを見せたい」。歴史を塗り替える日が近づいている。(剣持雄治)

[ふじおか・なおこ]宮城・古川女高(現古川黎明高)出。2009年9月にプロデビューし、11年5月にWBCミニフライ級王座に就いた。その後、WBAスーパーフライ、WBOバンタム各級のタイトルを獲得。17年3月、WBAフライ級王者になり、4階級制覇を達成。プロ転向後の成績は18戦16勝(7KO)2敗。


2017年11月28日火曜日


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