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福島・浜通りのコメ直播栽培が急拡大 農業人口減で導入進む

 福島県浜通りの稲作で、水田に種を直接まく「直播栽培」の面積が急拡大している。2016年度は約511ヘクタールと、東京電力福島第1原発事故前の10年度に比べて約2.3倍の規模になった。域内の農業人口の減少を受けて導入が進んだとみられる。
 県によると、直播面積の内訳は水を張った田んぼで実施する「湛水(たんすい)」が約473ヘクタール、土地が乾いた状態で作業する「乾田」が約38ヘクタール。福島県全体の導入面積は10年度比で1.6倍程度にとどまっており、浜通りでの拡大傾向が顕著だ。
 直播栽培は東日本大震災の津波被災地などで広がりつつある。青森、宮城各県は「乾田」だけで実施面積が500ヘクタールを超える。「湛水」以上に作業効率が良く、福島県も農家に導入を勧めている。
 浜通りは秋口の気温が下がりにくいため、出穂期が遅くなる乾田直播の適地とされる。降雪が少なく、早春に作業を開始できる利点も大きいという。
 福島県農業総合センター浜地域研究所は「乾田での作業に抵抗感を示す農家も少なくない。作業現場の見学などを通して理解を促したい」と説明する。


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2017年11月28日火曜日


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