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<東北大>自然農法「ふゆみずたんぼ」で栽培のコメ、人気アップ 学内で販売へ

「東北大にひとめぼれ」の袋詰め作業を行う有志たち

 東北大大学院農学研究科の川渡フィールドセンター(宮城県大崎市鳴子温泉)で生産されたコメ「東北大にひとめぼれ」が12月4〜15日の期間限定で、学内全キャンパスで販売される。農学研究科の「東北復興農学センター」で学ぶ学生と社会人の有志が2014年から取り組む企画で、今年は2合入り(税込み300円)パッケージで前年比15%増の600袋を取り扱う。
 東北復興農学センターは東日本大震災からの農業復興を担う人材の育成を目指して14年に開設された。規定のカリキュラムを終えると「復興農学マイスター」や「IT農業マイスター」の資格が得られ、今年で4期目。「東北大にひとめぼれ」の販売は、1〜4期のマイスター計21人が手掛ける。
 コメは川渡フィールドセンターの「ふゆみずたんぼ」で、教職員が栽培した。冬期間も水田に水を張り、水生生物や水鳥の生息環境を整える農法により、農薬や化学肥料を使わずに育てられた。
 かつては通常通りに栽培されたコメとまぜて学生食堂や身内のみに流通していたが、1期のマイスターが14年に商品化した。例年、帰省時のお土産品として人気を集め、期限内に売り切れるため、今年は取扱量を増やすことにした。
 マイスターたちは商品化に当たり、専門家を招いてふゆみずたんぼの勉強会を開いたほか、田植えや稲刈り、生き物調査などでコメ作りに関わってきた。その一人、仙台市青葉区のIT企業役員高谷将宏さん(44)は「学生と社会人が同じ視点で話し合い、いろいろな気付きがあった」と語る。
 取り扱うのは精米と玄米の2種類。コメは胚芽に農薬が残留しやすいが、無農薬栽培の東北大にひとめぼれは玄米も安心して食べられるという。ともに修士課程1年の古屋聡さん(23)と渡部智寛さん(26)は「東北大のブランド米を通じてマイスターの活動と環境に優しいふゆみずたんぼを広めたい」と話す。全学内キャンパスで一般市民も購入できる。


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2017年11月29日水曜日


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