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<世界防災フォーラム>連携強化し震災教訓を共有 災害から命守る誓い新たに

世界防災フォーラムの全日程を終え、握手を交わす(右から)今村所長、アマン代表ら=28日、仙台市青葉区の仙台国際センター

 東日本大震災の教訓を基に防災推進戦略を考える「世界防災フォーラム(WBF)」(実行委員会主催)が28日、仙台市青葉区の仙台国際センターで閉幕した。総括セッションで各国の専門家らは、多様な関係者が分野や組織を越えて連携し実践的な防災に取り組む重要性を確認。震災の教訓を被災地で共有し、災害から命を守る誓いを新たにした。
 25日からの4日間で、アジアを中心に40以上の国と地域から900人以上が参加。実行委員長の今村文彦東北大災害科学国際研究所長は会期中の議論を振り返り、「防災の成功には『科学と技術』『政策と財政』『社会と文化』の三つが一緒に機能していくことが求められる」と総括した。
 副委員長の伊藤敬幹仙台市副市長は「専門家だけでなく多くの市民も参加し、震災の教訓と復興の現状を広く発信してもらえた」と被災地開催の意義を強調した。
 WBFは、スイス・ダボスで開かれている「国際災害・リスク会議(IDRC)」と連携し、交互に隔年開催される。初回の今回は50のセッションを中心に、ブース展示やポスター発表などを実施。26、27の両日には防災推進国民大会と防災産業展もセンター一帯で開かれた。実行委によると、3イベントに計1万人以上が足を運んだ。
 仙台での次回開催は2019年。閉会行事では「来年はダボス、再来年はまた仙台で」と再会を約束する姿が見られた。
 IDRCを主催する国際組織「グローバルリスクフォーラム」のウォルター・アマン代表は「震災の経験を踏まえた価値ある議論が行われ、素晴らしい内容だった。被災は悲しいことだが、防災の向上には大きな意味がある。来年8月のIDRCでも震災経験を共有したい」と話した。


2017年11月29日水曜日


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