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海水冷却から空冷に変更 石巻・木質バイオマス発電所

 再生可能エネルギー開発のレノバ(東京)が石巻市雲雀( ひばり )野(の)地区に計画する木質バイオマス発電所(出力7万4950キロワット)で、海水を取り込んで蒸気を冷却する当初予定していた方式を見直し、外気を当てて空冷する方式に変更することが28日、分かった。海水冷却によって生じる温排水が、海洋環境に与える影響を考慮した。同社によると、空冷方式のバイオマス発電所は国内では事例が少ない。
 石巻のバイオマス発電所は当初、取水した海水を使ってタービンを回す蒸気を冷やした後、取水時より水温が7度ほど高くなった海水を再び海に戻す計画だった。計画では、1日当たり34万トンの温排水が海に流される見込みだった。
 温排水が漁場や養殖に与える影響について、漁業関係者から懸念する声が上がっていた。同社は「宮城県漁協と協議し、地域との共生を重視した」と話す。空冷方式では一般的な浄水の排水だけになるという。
 同社は、住民向け説明会を12月19日に石巻市の石巻グランドホテル、20日には東松島市コミュニティセンターで開く。開催時間はいずれも午後6〜8時。
 県条例に基づき同社が11月29日に縦覧を始める環境影響評価(アセスメント)方法書によると、発電所建設地は県が分譲する工業用地を想定。燃料は輸入した木質ペレットとパームヤシ殻を使う。2019年1月に着工し、22年6月に運転開始の予定。全量を東北電力に販売する。
 小規模火力発電所の新設計画が相次いでいることから県は7月、バイオマスを含む3万キロワット以上の火力発電所を環境アセス対象に加える改正条例を施行。レノバの計画が対象拡大後の適用第1号となる。
 同社は仙台市宮城野区の蒲生北部地区でも同規模の木質バイオマス発電所を計画し、市の環境アセスが行われている。


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2017年11月29日水曜日


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