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<一関ごみ焼却施設>市長「迷惑施設は造らない」と強調

「迷惑施設は造らない」と強調する勝部市長

 一関市狐禅寺地区への新ごみ焼却施設建設計画を巡っては、「新たなごみ焼却施設は造らない」とした覚書を守るよう求める地元住民と、「覚書のほごには当たらない」と主張する勝部修市長の対立が深まっている。勝部市長に真意を聞いた。(聞き手は一関支局・浅井哲朗)

 −覚書を素直に読めば、狐禅寺地区は建設候補地になり得ないのではないか。
 「迷惑施設がありながら、行政が約束した振興策はほとんど果たされて来なかった。だからこそ一番先に(狐禅寺地区へ)声を掛けた。最新技術で造った施設なら地域の役に立てると提案し、それなら歓迎するという声をもらった」

 −反対意見も多い。
 「続けて迷惑施設を造るつもりはない。焼却灰の95%はセメント原料に再利用できる。ごみではなく資源だ。余熱活用施設や農業公園を整備し、一関市の地理的中心の狐禅寺地区に人の流れをつくり出す」

 −なぜ覚書のほごには当たらないと言えるのか。
 「新たな合意が生まれるからですよ。そこに向けて手順を踏んでいる。合意がなければ行政だけでやれる話ではない。100パーセントの理解は得られなくても、それに近づける努力を続ける」

 −覚書の取り扱いを先に議論すべきだという声もある。
 「(覚書の)破棄が先となれば(施設建設に)反対している人が許さない。新施設への理解を深めた上で、では覚書をどうしようかとなる。覚書を無視して見切り発車はしない」

 −住民と行政の信頼関係に禍根を残さないか。
 「10年、20年前の取り交わしで身動きできなくなるのでは市民協働のまちづくりとは言えない。常に次世代のことを考え、より良いものを残す。一方的に進めるつもりはない」

[新ごみ焼却施設建設計画]一関地区広域行政組合は2000年、一関市狐禅寺地区にある一関清掃センターの大規模改修に際し、地区生活環境対策協議会と覚書を締結。組合は14年、老朽化した清掃センターの施設更新を協議会に申し入れた。


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2017年11月29日水曜日


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