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仙台城跡整備見直しへ 市教委・検討委が初会合

市教委担当者の案内で仙台城跡を視察する検討委のメンバーら

 仙台市教委は30日、東日本大震災の影響などで停滞していた仙台城跡(青葉区)の整備計画を見直し、新たな計画策定作業に着手した。2018年8月をめどに保存活用計画をまとめ、具体的な整備内容を盛り込んだ基本計画を19年3月に改定する方針。
 大学教授や経済界、NPO法人の関係者ら9人でつくる検討委員会が同日発足し、初会合が青葉区の仙台国際センターであった。大越裕光教育長が「仙台城跡は貴重な歴史的資産で、重要な観光拠点。将来にわたって保存し、活用していくのがわれわれの責務だ」とあいさつした。
 仙台城跡の整備を巡っては、国の史跡指定後の04年に基本構想、05年に基本計画を策定。城のシンボルだった大手門の復元などを打ち出していた。
 市教委は計画策定から12年以上経過し、震災の影響などで整備が計画通り進んでいない状況を踏まえ、整備内容や時期の見直しが必要と判断した。文化庁から史跡の保存管理だけでなく、活用を視野に入れた計画策定を指導されていることも明らかにした。
 基本構想に代わる保存活用計画は、仙台城跡全体の保存管理や整備、活用の方向性を示す。計画期間は19年度からおおむね20年間と想定している。
 保存活用計画の策定後、具体的な整備の内容や時期を盛り込んだ基本計画の改定作業に着手する。計画期間は19〜28年度の10年間とする方針。
 検討委の委員長に就任した山形市の東北芸術工科大の北野博司教授(考古学)は「(基本計画は)時代にそぐわなくなっている。より魅力的な保存活用計画を作りたい」と述べた。
 焦点となる大手門の復元については、跡地が市道交差点となっている現状を念頭に「(市道が延びる太白区の)八木山地区住民の生活や道路の問題を抜きにして計画を作るわけにはいかない」と話した。
 検討委の委員は会合後、仙台城跡を視察した。


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2017年12月01日金曜日


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