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<小動物と暮らす>ウサギ編[4]布巻いて動きを抑制

 前回の「ボール保定法」「催眠術」に続き、今回はさらし(タオルや日本手ぬぐいなどで代用可)による保定法を紹介します。
 簡単に言えば、ウサギをしっかりと布で巻くということです。しっかり巻かないと、後足が自由に動いてしまい、すぐに飛び出してしまいます。特に最初の1周目をしっかり「ギュッ」と巻けるかどうかがポイントになります。
 私はさらし以外は使用しません。さらしは2枚重ねにして爪が食い込まないようにします。タオルで包む方法は教科書的な本などによく掲載されていますが、タオル生地の輪っかの部分に爪が引っ掛かり、爪が折れる恐れがあります。危険を避けるためさらしを使用するわけです。ただし、タオルの方が数段難易度は低く足が滑らない分、簡単に巻けます。
 暴れるタイプのウサギや、どうしても布でしっかり巻くことができない場合は、一辺が約50センチの三角巾を用意してください。そこに前足を通せる穴を二つ開けて、まずはイラストの1、2の状態にします。
 3、4の状態にするときのこつは、お尻側の布を1回ひねってしっかりとお尻を包み込むくぼみを作ることです。お尻を覆ったら、布の一端を耳の付け根まで持ってきます。長く余るようでしたら、結び目の内側に折り込みます。その上に、さらし(長さ約80センチ、幅約25センチ)でぐるぐると2周ほど巻けば全く動けない状態になります。前足だけが飛び出した格好になっていますから、前肢の爪切りは安全に行うことができます。
 爪切り以外にも、シロップの飲み薬を飲ませたり、切歯(前歯)のかみ合わせが悪い場合の切除処置をしたりする際に便利な保定法です。保定が不完全だと何を行うにも危険が伴うことになるので、しっかりとした保定法を覚え、場合によって使い分けるのもいいでしょう。
(獣医師)


2017年12月01日金曜日


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