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からむし織 国の伝統的工芸品に 福島・昭和村

からむし織の糸作りを披露する女性たち

 福島県昭和村の「奥会津昭和からむし織」が30日、国の伝統的工芸品に指定された。東北では2015年の仙台箪笥(たんす)に続き23件目、福島県内では14年ぶり5件目。村の「道の駅からむし織の里しょうわ」で同日、記念セレモニーがあった。
 村では原料となる多年草カラムシの栽培技術を300年以上受け継ぐ。繊維を取り出して作るからむし織は、優れた通気性とさらりとした肌触りが特徴。夏服や帯、小物などに加工され、村の特産品になっている。
 村は1994年、織り手を養成する「からむし織体験生(織姫・彦星)事業」を開始。2016年度までの修了生は105人で、うち31人が村内に残って作り続け、豪雪地帯の村の過疎対策に一役買っている。
 セレモニーでは記念パネルを除幕。馬場孝允村長は「生産技術や産地の広がりなど産業面で評価をもらい、からむし織の維持と発展につながる」と述べた。糸作りの実演も披露された。
 体験生を指導する昭和村からむし織技術保持団体代表の五十嵐良さん(82)は「終戦直後も皆が苦労して伝えてきた。からむし織の素晴らしさが認められてうれしい」と話した。
 過去に国の伝統的工芸品に指定された県内の4件は会津塗(会津若松、喜多方市)大堀相馬焼(浪江町)会津本郷焼(会津美里町)奥会津編み組細工(三島町)。


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2017年12月01日金曜日


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