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福島の親子支える避難者サロン「きびたん’s」が7年目

福島出身の親子が集まるきびたん〓=11月上旬、仙台市泉区ののびすく泉中央

 東京電力福島第1原発事故に伴い、福島県から仙台市に移住した乳幼児と母親を支援する「福島の親子のサロンきびたんs」が活動7年目を迎える。これまでに参加した親子は延べ約1000人。サロンで事故そのものが話題に上ることは少なくなったが、「福島」をベースにしたつながりが親たちを支える。

 きびたん’sは一般社団法人マザー・ウイング(仙台市)が運営する。2011年12月に泉区の市子育てふれあいプラザ「のびすく泉中央」で開かれた転入母子向けのサロンをきっかけに始まった。
 12年1月にきびたん’sを泉区に開設。太白区や若林区でも開かれ、福島県の助成を受けて福島の子育て情報も提供してきた。
 現在は月に1回、のびすく泉中央で開催。託児経験が豊富なボランティアや学生が子どもを見守り、親はお茶を飲みながら日々のちょっとした悩みを打ち明ける。季節の行事や屋外に会場を移しての開催もある。
 夫の転勤で仙台に転入した40代女性は「気遣われたくなくて周囲には福島出身だと伝えていない。ママ友にはできない話がここではできる」と語る。
 スタッフの鈴木綾さん(44)によると、当初は父親を福島に残して仙台に避難した母子の参加が多かった。避難の状況がそれぞれ異なり、支援は手探り。慣れない土地での子育てにストレスをためる親に寄り添おうと模索してきた。
 ある母子は住宅の無償提供が打ち切られて福島に戻った。仙台定住を選んだ家庭もある。現在のサロンの参加資格は「故郷が福島」「福島に住んだことがある」に広がった。
 鈴木さんは「同じ古里のお母さんたちが安心して集まっている。利用者が1人でもいる限り続けたい」と話す。
 次回のサロンはクリスマス会で、21日午前10時半から。定員15組で、申し込みが必要。参加無料。連絡先はのびすく泉中央022(772)7341。


2017年12月02日土曜日


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