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<ボクシング>藤岡手記 亡き母にささげるベルト

藤岡(竹原慎二&畑山隆則)―バジェ(コスタリカ) 5階級制覇を成し遂げガッツポーズする藤岡=後楽園ホール

 5階級制覇を成し遂げた藤岡が河北新報社に手記を寄せた。

 結果を出せたことにまずホッとしています。ここまでできるとは思ってもいませんでした。
 3月に65歳で亡くなった母(友子さん)の言葉がなければ、今の私はなかったと思います。
 当初は33歳でのプロ転向を反対されました。ヘッドギアがなく、グローブも小さいのでけがを心配したのでしょう。でも、転向後はずっと応援し続けてくれました。
 2014年11月に初めて黒星を喫して引退を考えました。実家に戻り、病気で酸素吸入をしていた母に「これからはお母さんのお世話をしようかな」と告げました。でも、母は「やめない方がいい。(引退の決断を)私のせいにしないで」と励ましてくれました。
 再び奮い立ち、4階級制覇を達成して宮城に戻った翌日、母は天国へ旅立ちました。試合が終わるのを待ってくれたのでしょう。
 女子ボクシングは男子の陰に隠れがちですが、私は第一人者として技術向上に努めてきました。
 競技に集中できる環境をつくってもらえたことも幸いでした。同郷の経営者がスポンサーになってくれたので、アルバイトをせず練習時間を確保できました。東京に後援会も立ち上げてもらえました。周囲に支えられていると実感しています。
 今年5月に渡米し、ロサンゼルスで本場の技に触れました。今後は活動の舞台を米国に移し、技術や戦術の引き出しを増やせたらいいと考えています。
 一つ心残りなのは、地元で10月に開催予定だった世界戦が都合により実現しなかったこと。いつか、地元の皆さんの前で熱い試合をしたいです。


2017年12月02日土曜日


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