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<仙台市>受験者減でPR強化 東京で初セミナー ベテラン大量退職始まり人材確保に注力

昨年度初めて開催した「しごとセミナー」=2016年12月、仙台市役所(市人事委員会提供)

 少子化を背景に公務員採用試験の受験者が年々減少する中、仙台市が人材の確保に躍起になっている。ベテラン職員の大量退職が始まる一方、深刻化する人手不足で企業との争奪戦は激化する。市は「待っていて応募してくれる時代ではない」と東京でのPRを強化、若手職員による個別面談を行うなど働く場としての魅力をアピールする。
 市は今月、若手職員らが職務内容を詳しく教える「しごとセミナー」を開く。採用試験前のセミナーとは別に、昨年度始めた。機械・電気職種志望者に市地下鉄の車両基地を見学してもらうなど、現場感ややりがいを肌で感じられる工夫をした。今年は市内に加え、東京でも初開催する。
 昨年度から若手職員と一対一の面談の場を設定。今年は11月15日に始まり、既に学生30人が申し込んだ。事務や土木など各分野の20〜30代職員78人が相談を受ける。学生が接しやすい年齢の近い職員を通して、職場の雰囲気や魅力を知ってもらうのが狙いだ。
 公務員の採用環境は近年、変化している。総務省によると、過去10年間の全国自治体の採用試験受験者は2011年度の61万8000人をピークに年々減り、15年度は53万6000人だった。学生の売り手市場となり、企業との採用競争は激しさを増す。
 市職員の年齢構成も変わりつつある。仙台市は、3割を占める50代のベテラン職員の大量退職が既に始まり、ここ数年新規採用枠を増やしている。競争倍率は下がる傾向にあるが、市民サービスの維持、スキル継承の面で、若手の人材確保は待ったなしだ。
 市人事委員会事務局の蛯名葉子任用課長は「新規採用が増える場面がしばらく続く。公務員はクリエイティブな仕事。まちづくりに携わるスケールの大きい仕事だということを紹介したい」と話す。
 セミナーは18、20日に市役所など、16日は都内である。事前に市ホームページ(HP)から申し込む。若手職員との個別面談「せんだいナビゲーター」もHPで受け付けている。


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2017年12月03日日曜日


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