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復興期間残り3年4ヵ月 働けど…なお終わらず 被災地石巻で道路・橋の工事続く

道路の災害復旧工事が進む宮城県石巻市内の現場

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市が終わりの見えない道路や橋の復旧・復興工事に四苦八苦している。ただでさえ膨大な震災関連工事に加え、10月下旬の台風21号で道路の崩落被害などに見舞われた。長期にわたる大型車両の往来で道路の損傷が進み、補修の必要もある。一方で復興期間の終了は約3年4カ月後に迫り、市は事業の完遂に焦りを募らせる。
 市によると、震災関連の災害復旧事業は道路が602カ所(延長約300キロ)、橋が26カ所(延長1.2キロ)あり、10月末現在の進捗(しんちょく)率は道路が73.3%、橋が33.4%にとどまる。復旧以外にも復興交付金などを活用した復興事業が約20カ所ある。
 市はいずれも復興期間の2020年度末までの完成を目指すが、10月下旬の台風21号で124カ所、約1億6000万円の被害が発生。同月末の完成予定だった金華山の市道整備は台風で舗装がはがれ、完成が来年にずれ込むなど復旧・復興事業にも影響が出た。
 市道路課の阿部義憲課長は「急いで事業を進めているときに、また災害が起きた。弱り目にたたり目。限られた人数で全てをこなすのは大変だ」と嘆く。
 市内では工事の増加に伴い大型のトラックなどが頻繁に行き交い、道路の傷みが激しい。復興交付金による補修もできるが、復旧・復興事業で道路が損傷したとする因果関係を国が認めないと予算は付かない。
 市は補修が必要な道路の調査に手が回らないのが実情で、阿部課長は「補修をしたいのはやまやまだが、震災と台風の復旧・復興を優先しなくてはいけない」と語る。


2017年12月03日日曜日


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