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<秋サケ不漁>海産親魚サケの採卵始まる 遡上数増加へ取り組み

海で取れたサケから卵を取り出す組合員ら

 不漁が続く秋サケの種卵を確保するため、南三陸町で2日、海で取った親サケから卵を採る「海産親魚」の取り組みが始まった。16日まで計7回行い、200万粒の採取卵の上積みを目指す。
 志津川淡水漁協の組合員ら10人が同町志津川の旧仮魚市場で作業に当たった。志津川湾から水揚げされた雌から次々と卵を取り出して水尻川に移動。川で雄を捕獲し、鮮度を落とさないために、その場で人工授精させた。
 志津川湾水系さけます増殖協会は東日本大震災前と同程度の1000万匹の放流を目指す。今年河川で採取できた卵は約54万4000粒で、過去最低水準だった昨年から微増したものの、河川の遡上数は震災前の1割程度にとどまる。
 協会は11月20日から5日間、漁業者に要請して海中の網を開放してもらい、川への遡上を促す「網上げ」を実施した。今年で連続3回目となる海産親魚のほか、他河川からも卵を買い取って目標数を確保したい考えだ。同町志津川のふ化場で稚魚まで育て、来年2月から放流する。
 協会の千葉純一さん(32)は「サケは自分が生まれた川に戻ってくる特性があるため、志津川湾水系で取れたサケから卵を集める努力をしていきたい」と話している。


2017年12月03日日曜日


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