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<里浜写景>海の聖地で巨大な岩に挑む ボルダリング(金華山)

金華山の浜は、太古の巨人が積み上げたかのような大岩ばかり。クライマー垂ぜんの岩場に恵まれている。海の向こうに延びるのは牡鹿半島
海岸の岩場でボルダリングを楽しむ参加者=11月4日、石巻市の金華山

 無数の岩が重なる海岸に白い波しぶきが舞う。高さ5メートルの反り返った壁を見上げていたクライマーが、わずかな突起やくぼみを頼りに果敢に登り始めた。
 周囲26キロの金華山(宮城県石巻市)の海岸線は花こう岩だらけ。ざらざらごつごつの岩肌は、素手で岩壁を登るボルダリングにもってこいだという。
 仙台市のNPO法人「ファースト・アッセント・ジャパン」(FAJ)に案内されて、福岡県久留米市でクライミングジムを経営する田嶋一平さん(34)が初めて訪れた。
 「いろいろな形の岩が、あちこちにごろごろしている。驚きました。1日ではとても登り切れません」
 名勝・金華山も東日本大震災で訪れる人がめっきり減ってしまった。
 「でもここは、美しい自然が残る宝の島」とFAJ理事長のむらかみみちこさん(46)。宝は岩場ばかりでない。登り切れば、太平洋の極上のパノラマが待っている。(文と写真 写真部・鹿野智裕)

<メモ>金華山は2015年、東日本大震災後に指定された「三陸復興国立公園」に追加された。定期船は日曜のみの運航で、所要時間は鮎川港から20分、女川港から35分ほど。島でのボルダリングイベントの連絡先は、FAJ 080(5578)2978。


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2017年12月03日日曜日


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