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震災で孤立した島民の足として活躍 臨時旅客船「ひまわり」保存へ住民組織発足 名誉顧問にさださん

ひまわりの保存に向けて話し合う参加者

 東日本大震災の津波で孤立した宮城県気仙沼市の離島・大島の住民の足として活躍した臨時旅客船「ひまわり」を保存する組織が3日、発足した。大島で初会合があり、船長の菅原進さん(74)が運航をやめる2019年3月までに、保存のために必要な3000万円を集める方針を確認した。
 菅原さんが所有する島の高台の敷地約660平方メートルに保存する計画。ドーム型の建物で船を囲う予定で、企業の協賛金や賛同者の寄付、インターネットで資金を募るクラウドファンディングなどで建設費を賄う。
 初会合には賛同する島民ら約20人が参加した。会長に、震災直後に乗船した諏訪中央病院(長野県)の鎌田実名誉院長が就任。震災後に大島でコンサートを開いた歌手のさだまさしさんが、名誉顧問に就くことを決めた。
 役員は約30人で地元の民宿関係者や漁業関係者、元教諭らが名を連ねた。菅原さんも顧問として入り、資金集めの方法などを探る。
 菅原さんは定期船終了後の夜間などにひまわりを運航している。自宅を津波で流されたが、震災2日後から約8カ月間、船を無償で出し、住民の足を守った。
 運航は、大島と本土を結ぶ気仙沼大島大橋の完成まで。菅原さんは「来年度の小学校の道徳の教科書にひまわりの話題の掲載が決まった。将来、島を訪れる子どもたちのためにも保存したい」と話した。


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2017年12月04日月曜日


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