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家族亡くした悲しみや思い率直に語り合う 石巻で震災遺族フォーラム

震災で子を亡くした親が思いを語ったフォーラム

 東日本大震災の津波でわが子や家族を亡くした遺族が思いを語る「遺族による震災フォーラム」が3日、宮城県石巻市門脇町の西光寺で開かれた。震災から間もなく6年9カ月。癒えない悲しみや亡くなった人への思いを率直に語り合った。
 子を失った親が定期的に集う「つむぎの会」が主催し、6回目。約50人が参加し、同会の石巻、仙台などのメンバー6人が今の気持ちを発表した。
 石巻市の青木恭子さん(58)は、避難誘導していた河北署員の長男謙治さん=当時(31)=を亡くした。青木さんは「愛(いと)しい」という言葉は「愛(かな)し」とも読むと知り、「愛情が深ければ深いほど悲しみは深い。この悲しみは愛情だと気付いた。悲しみが消えることはない」と訴えた。
 女川町で長女の高橋歩さん=当時(26)=、孫娘の凛ちゃん=同(6カ月)=を亡くした菊池真智子さん(54)=酒田市=は毎月、3時間半かけて石巻つむぎの会に通う。菊池さんは「人の命に復旧も復興もない。悔しい、悲しい。それは人の当たり前の感情で、その感情に正直に生きたい」と思いを語った。
 講演では、阪神大震災で長女百合さん=当時(14)=を失った兵庫県西宮市の中北富代さん(65)が22年間を振り返り、「試練の中でこそ魂が磨かれ、人の真の優しさを知った。学んだことを社会にお返ししたい」と述べた。
 石巻つむぎの会の鈴木由美子代表(48)は「フォーラムが遺族もそうでない人も心がつながるきっかけになってほしい」と話した。


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2017年12月04日月曜日


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