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<オトナの工場見学>地球1周分1日で生産

出来たてほやほやの新聞用紙。幅約9メートル、重さは約35トンもある

 ものづくりやさまざまな事業を担う工場の見学は子どもたちだけのものじゃない。大人が思わず行きたくなる工場を宮城県内で探した。

(7)日本製紙岩沼工場(岩沼)

 突然ですが問題です。あなたが手にしているこの河北新報夕刊の紙の多くは、いったいどこで作られているでしょう?
 正解は宮城県岩沼市の日本製紙岩沼工場。阿武隈川沿いに立地しており、仙台市から国道4号を南下すると見えてくる大きな煙突から白い煙が立ち上っている場所がそうだ。
 敷地内にはチップと呼ばれる2、3センチ大の木片の山がいくつもある。工場ではチップを巨大な釜で煮詰めたり、古紙をどろどろに溶かしたりし、紙の原料となるパルプを取り出すことから紙作りが始まる。
 パルプは水に溶かして均一に広げ、ローラーでプレスした後で乾燥。特殊な薬品を塗って強度を高め、厚さを均一にしてから巻き取る。一連の工程を担う機械は長さ約200メートルあるが、最大時速約80キロで紙が流れていく。機械にパルプを入れてからわずか30秒で製品が出てくる計算だ。
 「操業に使う水は全て阿武隈川の水。河北新報の紙の7、8%は阿武隈川の水なんですよ」と、案内してくれた事務課担当課長の池田隆男さん(43)。工場で1日に生産する紙の長さは1メートル幅換算で地球1周分であることなど、商売柄、いろいろとためになる見学だった。(桜田賢一)

◎ここも楽しみ!

 敷地の一角に高さ52.7メートルの展望台がある。見学は約10人までの団体に限られるが、遠くは南相馬市まで見渡せる絶景が広がる。

[日本製紙岩沼工場]見学は平日午前9時〜午後5時、所要約1時間。4、5人以上の団体を受け入れている。見学希望日の1カ月前までに予約する必要がある。観光ツアーなど商業ベースの見学は受け付けていない。連絡先は同工場0223(22)6111。


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2017年12月04日月曜日


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