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<金色の風>新岩手ブランド米好調、間もなく完売 本格生産の来年へ高まる期待

県内外で消費者の注目を集める「金色の風」

 今秋デビューした岩手県産ブランド米「金色(こんじき)の風」の県内販売が好調に推移している。食味を巡る前評判の高さに加え、2016年に発売した新品種「銀河のしずく」に引き続いての積極PRが奏功。県内で販売予定だった300トンは間もなく売り切れとなりそうだ。18年以降の本格販売を見据え、関係機関は早くも戦略を練り始めた。(盛岡総局・松本果奈)

 盛岡市のイオンモール盛岡南店に11月下旬、再入荷したばかりの金色の風が積み上げられた。担当者は「10月の発売直後は2日で完売した。品切れすると、買い物客からすぐに問い合わせが来る」と反響の大きさに驚く。
 生産者らにとって待望のオリジナル品種だったことに加え、日本穀物検定協会の食味試験では、市場デビュー前にもかかわらず最高評価の「特A」相当を獲得して実力をアピールした。
 岩手を舞台にしたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年)で主役を演じた女優のんさんを起用したテレビCMも話題になっている。
 全農県本部によると、今年の金色の風の集荷は生産計画で目標にしていた500トンを達成する見込み。販売は県内に300トン、県外に200トンと割り振っており、既に11月20日現在で県内へ240トン、県外へ60トンを出荷した。
 県内販売を手掛けるコメ卸売会社「純情米いわて」の半田隆之米穀事業部次長は「完売まで半年かかると見込んでいたが、想定以上に消費者の関心は高く、年内には売り切れてしまいそうだ」と手応えを披露。
 その上で「品切れは申し訳ないが『人気のコメ』というイメージが定着すれば、来年の生産に向けても期待が高まるだろう」と見込む。
 順調にデビューを飾った金色の風だが、品質を維持するために今年は生産量を相当に絞り込んでいる。本当の勝負は来年産以降となりそうだ。
 関係機関は、生産者の要望や需要動向を踏まえて生産計画の検討に着手した。全農県本部の信田陽一米穀販売課長は「岩手のブランド米は『金』と『銀』の二刀流。県内外の評価を見定めながら、バランスを取って調整する」と言う。
 国によるコメの生産調整(減反)は来年産から廃止され、産地間競争の過熱が予想される。
 県の小原繁県産米戦略監は「減反廃止の前に生産者と消費者に新しい選択肢を示すことはできた。ただ、2年目は評価が厳しくなるというのが通例だ。期待に応えられる産地を目指し『金』と『銀』のツートップのイメージを市場に定着させたい」と話した。


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2017年12月04日月曜日


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