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東北からの海外出張 仙台空港利用1割にとどまる

海外出張者のビジネス需要拡大を狙う仙台空港。東北各地からのアクセス手段などが課題になっている

 日本政策投資銀行東北支店や仙台国際空港(名取市)などは、東北に立地する企業を対象に海外出張の回数や訪問先、利用空港などを初めて調査した。2016年度の出張者数は延べ3106人で、仙台空港からの出国は1割にとどまった。
 調査は海外出張需要を把握し、仙台空港への国際線の誘致や増便につなげる狙い。東北経済連合会、仙台商工会議所が協力した。
 出国した空港と出張の訪問先はグラフの通り。出国空港は成田が7割を占め、羽田、仙台、青森の順。訪問先は中国が最も多く、全体の3割を占めた。次いで米国・カナダ・中南米、台湾、欧州・ロシアが続いた。
 訪問先別に仙台からの出国割合(海外空港での乗り継ぎを含む)をみると、直行便が充実する韓国は44.6%に上る一方、台湾は羽田、成田に次ぐ27.2%にとどまった。中国は3.3%、米国などは8.3%。
 仙台空港に望む改善点は「東北各地からのアクセス手段」「国際線の運航時間帯」が多かった。就航を望む地域は米国・カナダ・中南米、シンガポール、タイの順に多かった。
 仙台からハブ機能を持つ仁川空港(ソウル)を経由すれば東南アジアや米国など多くの国に乗り継ぎできるが、利用経験がある企業は7.4%しかなかった。
 政投銀は「仙台空港が十分に活用されているとは言えないが、期待値は高く、伸びしろは大きい」と分析。仙台国際空港は「ビジネス需要は路線拡大に欠かせない。ニーズを把握できたので、路線誘致に生かしたい」と話した。
 調査は4、5月、東経連と仙台商議所の会員を中心に、東北に本社や工場、支店などがある816社を対象に郵送で実施。回答率は41.4%。


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2017年12月05日火曜日


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