宮城のニュース

<オトナの工場見学>手焼き体験熱々が絶品

笹かまぼこを手焼きする狩野さん

 ものづくりやさまざまな事業を担う工場の見学は子どもたちだけのものじゃない。大人が思わず行きたくなる工場を宮城県内で探した。

(8)松島蒲鉾本舗多賀城工場(多賀城)

 東日本大震災の津波被害を受け、松島蒲鉾(かまぼこ)本舗は塩釜市にあった工場を多賀城市八幡一本柳の工業団地「さんみらい多賀城・復興団地」に移転、昨年6月に操業を開始した。この団地は市沿岸部の工場が津波などで被災した際、事業継続を支援する復興拠点となる。
 新工場は直営店を併設し、造りたてのかまぼこも販売する。国道45号や三陸自動車道から近く、ドライブの寄り道に便利。工場見学は、機械化された魚肉の練りと成形、焼きのほか、包装の手作業をガラス越しに見ることができる。
 「焼く温度は80度ほど。焦げないように焼き目を薄くして、柔らかくつるりとした食感を出しています」。狩野章工場管理課長(54)が説明する。お歳暮向けで12月は忙しく、生産量の多い午前中は見応えがある。
 直営店のすぐ隣に笹かまぼこの手焼き体験コーナーがある。1本200円。上手に焼くこつは、気合、火力、辛抱。といっても、成形済みのかまぼこを焼き台に載せ、膨らんだら裏返し、両面2分ずつ焼くだけ。焼き台は8台あり、一度に40人ほど参加できる。
 焼き上がるにつれて香ばしさが漂い始め、熱々の出来たてを口にする。かまぼこ本来の味が広がり、「う〜ん、ビールが飲みたい」。
 「飲めますよ。持ち込みもOKです。ただ、車で来る方が多いので飲む方はほとんどいません」。狩野課長が間髪入れず答えてくれた。(高橋秀俊)

◎ここも楽しみ!

 満月の日の前後5日間に限定販売する「月夜のむう」、どら焼きにそっくりな「どらぼこ」。かまぼこは日々進化している。

[松島蒲鉾本舗多賀城工場] 多賀城市八幡一本柳3の5。工場見学も体験コーナーも申し込み不要。工場はメンテナンスで稼働していない時がある。直営店では規格外品が安く手に入る。営業時間は午前9時半〜午後5時。年中無休。連絡先は022(766)8830。


関連ページ: 宮城 社会

2017年12月05日火曜日


先頭に戻る