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<焼きハゼ>新年の味、いろりでじっくりと 仙台雑煮の主役、準備最盛期

赤々と燃えるいろりの火でじっくりと焼く。手間暇と職人技が見事な焼きハゼを完成させる=石巻市長面地区

 仙台雑煮のだしに使われる焼きハゼ作りが、東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市長面で最盛期を迎えている。
 伝統の製法を受け継ぐのは榊正吾さん(74)、照子さん(73)夫婦。早朝、長面浦で水揚げされたハゼを竹串に刺し、いろりで丁寧に焼く。さらに煙で1週間いぶし、つややかなべっ甲色の逸品に仕上げる。
 榊さんは津波で自宅と作業場を失い、震災後は仮設住宅から長面に通った。長面浦沿岸のかさ上げ工事が始まるのに伴い、来年は今の作業場を立ち退かなければならない。
 焼きハゼ作り3代目という榊さんは「今年が最後になるかもしれない。元気なうちは何とか続けたかったが…」と話す。
 今年の作業は20日ごろまで。石巻市内の乾物店や道の駅で販売され、正月の雑煮の主役を務める。


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2017年12月06日水曜日


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