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<福島廃炉への道>2号機格納容器、再調査実施へ

◎2017年11月1日〜30日

【11月】
12日  東京電力福島第1原発3号機の使用済み核燃料の取り出しに向け、原子炉建屋の上部に燃料搬出用の装置を取り付けた。
14日  2、3号機建屋西側の道路付近で水が湧き出ているのを協力企業の作業員が見つけた。「K排水路」につながる側溝で見つかった亀裂を補修したところ、湧出が止まった。
15日  建屋カバーの設置作業が進む3号機建屋の作業床を報道機関に初めて公開した。
16日  東電は、1〜4号機の建屋地下に流入する地下水の量が10月の1カ月間で推定約1万トン近くに上ったと発表した。台風の降雨が影響した。1日当たりの流入量は今年に入ってから百数十トン程度で推移していたが、10月は約310トンに急増した。
20日  2号機原子炉格納容器で、再臨界を検知する「ガス管理システム」のうち1系統が異常を示す警報を発して停止。別の1系統も保守作業で停止していたため2時間40分、炉内の放射線を検知できない状態になった。本来開いている弁が閉まっていた。作業員が誤って弁を閉じた可能性がある。
27日  3号機の使用済み核燃料プールの冷却ポンプが2時間近く停止した。水温や水位に異常はなかった。作業員が誤って関係する弁に触れたのが原因とみられる。
30日  東電は2号機格納容器の内部調査を2018年1〜2月に実施すると発表した。
 3号機の格納容器の内部調査で得られた映像を鮮明化した画像と分析結果を公表。制御棒を動かす装置の一部など圧力容器の中にあった構造物が、溶融燃料(燃料デブリ)と共に格納容器の下に落下した状況が確認された。

◎溶融燃料や構造物の撮影目指す

Q 東京電力は福島第1原発2号機の溶融燃料(燃料デブリ)の位置や形状を把握するため、格納容器の内部調査を2018年1〜2月に再び行う。再調査の狙いは。
A 最初の調査は17年1〜2月に実施した。遠隔操作の自走式ロボットを格納容器に投入し、原子炉圧力容器の真下まで走らせる計画だった。しかしレール上の堆積物の破片が走行用ベルトに挟まって立ち往生し、溶融燃料を捉えることはできなかった。

Q 前回はロボット投入に先立ち、伸縮するパイプの先に取り付けたカメラを使って事前調査を行った。圧力容器直下の作業用足場が崩れ落ち、残った足場には何かが溶けて落ちてきた堆積物が確認できた。
A この時に採用したカメラ付きパイプの改良型を今回の再調査で使う。パイプを前回より1.5メートル伸ばし、足場に開いた穴から線量計付きカメラを降下させる。容器の底部にあるとみられる溶融燃料や構造物の撮影を目指す。

Q 前回調査ではパイプを格納容器内に挿入できなかったり、推定放射線量を誤って8倍も高く発表したりするトラブルが起きた。
A 21年を目指す溶融燃料取り出し開始に向け、追加調査は不可欠だ。作業員の被ばく低減をはじめ安全に十分に配慮して着実に進める必要がある。


2017年12月06日水曜日


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