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<岩泉町長わいせつ>「迷惑行為であってわいせつ行為ではない」会見で釈明

記者会見で謝罪する伊達町長

 わいせつ行為が明らかになった岩手県岩泉町の伊達勝身町長(74)は6日、記者会見して町長職にとどまる考えを示した。引責辞職もあり得る不祥事だが、議会は逆に町長を励ます体たらく。昨年8月の台風10号豪雨で痛手を被った町民は、復興の司令塔の醜態に顔をしかめた。

 記者会見で伊達町長は、女性記者に抱き付いたことは認めた上で「迷惑行為であってわいせつ行為ではない」と釈明。自らの進退について「『進退』だから退くこともあれば進むこともあり得る」とはぐらかした。

 −謝罪の意思はあるか。
 「大変な恐怖感を抱き、甚だ迷惑だったと思う。その意味で心からおわびする」

 −わいせつ行為だったと認めるのか。
 「私自身にその認識はない。記憶もないし、そういう目的でホテルに行ったわけではない。『助けて』という声が聞こえ、助けに行った。わいせつな目的で朝、行きますか。(台風豪雨で)亡くなった人に連れて行かれるという幻聴、幻覚によってはせ参じた」

 −被害女性は無理やりキスをされたと訴えている。
 「別にひっぱたかれたわけではないので。われに返り、申し訳なかったということで失礼した。どちらかがうそをついていることになるが、私にはそういう意識はない」

 −わいせつ行為は心的外傷後ストレス障害(PTSD)が原因ということか。
 「2月にPTSDと診断され、8月30日に豪雨による犠牲者の追悼式が終わってから幻覚と幻聴に悩まされるようになった。なぜこういうこと(わいせつ行為)が起きたのかと、もう一度診断を受けた」

 −PTSDを患いながら公務を担えるのか。
 「今は大変な時期。通常でも年度末は大変だが、特に台風災害からの復旧復興がある。議会と協議中だが、どこまで時間をかければ治癒するかも不明確だ」

 −では辞職するのか。
 「出処『進退』だから進むこともあるかもしれないし、退くこともあるかもしれない」

 −出処進退の検討は迷惑行為によるのか、PTSDによるのか。
 「両方だ。迷惑行為をしたことは公人としてあってはいけないこと。病気がいつ治るかも分からない。病気が好転することもある」

 −健康不安を抱え、町民の生命と財産を守れるか。
 「個人ではなく組織で守る。そういう態勢をきちんとしておくことが肝要だ」


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2017年12月07日木曜日


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