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<東京パラ>女王鈴木 バド女子8年ぶり世界選手権優勝

世界選手権で8年ぶりの優勝を果たし、金メダルを手に笑顔を見せる鈴木=6日、仙台市の七十七銀行研修所体育館

 2020年東京パラリンピックの新競技に採用されたパラバドミントンの世界選手権(11月21〜26日、韓国・蔚山)女子シングルス(上肢障害SU5)で、世界ランキング1位の鈴木亜弥子(30)=七十七銀行=が優勝した。10年に引退したが、パラ出場を目指して14年に復帰。粘りのプレーで8年ぶりに世界女王となり、3年後の金メダルへ弾みがついた。

◎豊富な運動量 強さ支える

 各国から10人が出場。最年長の鈴木は準決勝までの3試合を全てストレートで勝ち上がり、決勝では世界4位の19歳の中国選手と対戦。過去1勝2敗と分の悪い相手に第1ゲームを奪われたが、動き回ってシャトルを拾い続け、2ゲームを連取して逆転勝ちした。
 各国が新競技の選手強化を進める中での優勝とあって「8年前より選手のレベルが格段に上がっているが、(20年大会の)開催国代表として何が何でも勝ちたかった。勝てて自信になった」と笑顔で振り返る。
 生まれつき右腕を上げたり肘を伸ばしたりできない障害を持つ。09年の世界選手権を制して引退後、東京での競技採用が決まったことで現役復帰を決意。昨年5月に関東から仙台に拠点を移した。今季は世界選手権を含め、出場した国際大会3戦で頂点に立った。
 強さを支えるのが豊富な運動量だ。所属先では国内最高峰のS/Jリーグに参戦する年下の選手たちと一緒に練習し、ハイペースの5分間走など体力強化メニューをこなす。実力で上回る仲間とのゲームではコートを走り回ってシャトルを追い、懸命に食らい付く。サウスポーから繰り出す強打にも磨きをかけた。
 「みんなで練習するから頑張ることができる。追い付こうとするうちに体力が増した」と言う。七十七銀行バドミントン部の草井篤監督は「体力測定の数値は他の部員に引けを取らない」と努力をたたえる。
 世界1位の座を守り続け、最高の形で3年後を迎えたい考えだ。「競技をメジャーにするためには、結果を出さないといけない。もっと体力を付けて挑みたい」と鈴木。女王の誇りと責任感を胸に、さらなる進化を目指す。(原口靖志)


2017年12月08日金曜日


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