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鉄都に響く再生の願い 釜石市民ホールが完成「にぎわい創出と文化芸術の拠点に」

大きなガラス屋根が特徴の釜石市民ホール

 岩手県釜石市が東日本大震災で被災した市中心部に整備していた市民ホールが完成し、現地で8日、開館記念式典があった。愛称は「TETTO(テット)」。近隣の釜石情報交流センターやイオンタウン釜石と共に、市街地活性化の役割を担う。
 鉄骨鉄筋コンクリート4階、地下1階で延べ床面積は約7000平方メートル。木材を多用した大ホール(838席)などを備える。情報交流センターとの間の広場を大きなガラス屋根でつないだ。総工費は約57億円。
 式典で野田武則市長は「にぎわい創出と文化芸術活動の拠点となり、市民の居場所として末永く愛されるよう努力する」とあいさつした。
 愛称は、775件の応募から釜石市双葉小4年の森美恵(みさと)さん(10)の作品が選ばれた。製鉄業で栄えた釜石を表す「鉄都」と、屋根を意味するイタリア語の「tetto」にちなんだ。
 ロゴマークは市内2高校の美術部員が考案した。代表して表彰状を受け取った釜石高2年の今出実利(みのり)さん(17)は「復興を象徴する素晴らしい施設のロゴマーク制作に携わることができ、感無量です」と声を弾ませた。
 式典で演奏を披露した釜石市出身の若手ピアニスト小井土文哉さん(22)=桐朋学園大4年=は「よく響くホールで気持ちがよかった。将来、またここで演奏したい」と笑顔で話した。


2017年12月09日土曜日


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