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<仙台満店>飲み手と蔵のパイプ役

阿部さんが自信を持って薦める日本酒が、ぎっしり詰まった冷蔵庫。窓や冷蔵庫のガラス、庫内の照明は日本酒の大敵である紫外線(UV)カット対策が施されている
店で取り扱う「特約店銘柄」の一部(数量限定のため品切れの場合あり)。左の「萩の鶴亀岡純米吟醸」(1.8リットル、3240円)は、栗原市の萩野酒造が特別に醸す阿部酒店のオリジナル酒

◎酒販店/仙台亀岡 阿部酒店(せんだいかめおか・あべさけてん)(仙台市青葉区)

 大の日本酒党、中でも地元宮城の酒の大ファンでもある私がご紹介するのは、青葉区川内亀岡町の「阿部酒店」です。
 店に入ってすぐ右手と左手奥に日本酒のぎっしり詰まった冷蔵庫があり、そのほぼ8割が宮城県産酒。私にとってはまさに垂ぜんの的、宝箱のような冷蔵庫です。
 ここ数年、宮城の酒は全国的な評価が高まっています。理由の一つに「県外の方々が震災復興応援で飲んでくれたおかげがある」と店主の阿部隆之さん(60)。「蔵元も『恩返しは品質アップ』を合言葉に頑張っているから、ますます質が上がってきた」と熱く語ります。
 店は宮城県内25の酒蔵のうち10蔵と、特約店として直に取引をしています。特約店契約は酒蔵との信頼関係の証でもあります。知識が豊富で品質管理が行き届いているからこそ、蔵元は希少な特約店銘柄の販売を任せられるのです。
 阿部さんは酒の情報をお客さんに伝えるだけでなく、飲み手の声を蔵につなぎ、蔵元同士のパイプ役も務めます。さらに酒を販売する上で大切にしていることの一つが、季節感です。「新酒の生酒や夏の酒、ひやおろしなど、その時季しか味わえない日本酒があることを、もっと多くの人に知ってほしい」と話します。
 どんなふうに造られた酒か、どんな人が造っているのかを言い添えるのも阿部さん流。その一言が、酒を一段と味わい深くしてくれるんですよ。(陽)

<メモ>仙台市青葉区川内亀岡町12▽平日・土曜午前9時〜午後9時、日・祝日午前9時〜午後7時、水曜時間休あり。12月31日は午後6時閉店▽無休(元日を除く)▽ホームページで酒の入荷や売れ行き状況などをつづった「阿部酒店コラム」を毎日更新している。▽022(223)9037。


関連ページ: 宮城 経済 仙台満店

2017年12月11日月曜日


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