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今秋のサンマ「歴史的大不漁」宮古漁港は全国ワーストの78%減

歴史的大不漁の見通しとなったサンマ=8月、気仙沼市の気仙沼漁港

 今年の全国のサンマ水揚げ量は11月末時点で前年同期比32%減の7万3859トンだったことが、全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、東京)のまとめで分かった。12月中も漁はあるが、大幅な上乗せは期待できない。過去50年間で1969年(5万2000トン)に次ぐ低水準で、全さんまは「3年連続の歴史的大不漁」と指摘している。
 漁港別の水揚げ量で、北海道の花咲漁港が1位を保ったが、2万7225トン(前年同期比23%減)にとどまった。道全体でも3万6366トン(29%減)と振るわなかった。
 東北も大不漁に見舞われた。2位の大船渡漁港は1万226トン(25%減)。3位の女川漁港は8873トン(34%減)、4位の気仙沼漁港8548トン(35%減)といずれも大きく落ち込んだ。宮古漁港は1342トンで、減少率(78%減)が全国で最も高かった。
 全さんまによると、過去2年と同じく海水温や潮の流れの変化などで漁場がより沖合に移った。漁船の移動時間がかかり、全国の水揚げ回数が減った。水揚げが22万トンを超えた14年同期の水揚げ隻数(5736回)に比べ、約6割(3705回)にとどまった。
 公海上での台湾や中国の漁船による乱獲が原因とする見方もある。
 東北区水産研究所資源管理部(八戸市)の担当者は「資源量を正確に把握し、どれだけ漁獲量を制限するべきなのかを真剣に考えなければならない。非常に危険な時期に入っている」と警告する。
 品薄のため10キロ当たりの平均単価は3割増の2864円。水揚げ金額が1割減にとどまったが、全さんまは「原料高が加工業者を直撃した。今のままでは廃業する業者も増えるだろう」と予測している。
 水揚げ金額は、1位が花咲の93億2425万円、2位が大船渡の28億4556万円。3位は女川の21億1677万円、4位は気仙沼の20億4092万円。


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2017年12月12日火曜日


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