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<仙台市>全施設禁煙化へ最後の壁は「議会棟」 愛煙派に忖度?「センセイ方が決めないと…」及び腰

仙台市議会棟3階の喫煙室。屋内でたばこが吸える最後の市有施設になっている

 仙台市が掲げる市の全施設の禁煙化が、あと一歩のところで停滞している。775施設で唯一残るのは議会棟の喫煙室。議会側に主体的な見直しの動きはなく、市側も愛煙家の市議の意向を「忖度(そんたく)」してか、最後の壁を破ろうとする意欲は乏しいようだ。
 議会棟を除く774施設は、建物内に喫煙室がない屋内禁煙か、屋外の喫煙スペースもない敷地内禁煙。議会棟は3階に市議専用の喫煙室がある。市は「完全分煙の状態」(健康政策課)と説明するが、人の出入りに伴う煙や臭いの漏れは防ぎ切れていない。
 議会棟の現状は、市の全施設を屋内禁煙か敷地内禁煙にすることを目指す「市受動喫煙防止対策ガイドライン」に反する。建物を管理する議会事務局は、議会が運営方法などを自主決定できる「自律権」に配慮し、「センセイ方が決めないと…」と肩をすくめる。
 喫煙室の存廃は実質的に主要6会派の代表者会議で決まる。各会派に個別に聞くと「ガイドラインの対象に議会棟が含まれるのは当然」「ここだけ治外法権なのはおかしい」などと言うものの、これまで喫煙室の廃止が正面から取り上げられたことはない。
 全施設の禁煙化まであと一つなのに、市の姿勢は弱腰だ。11月に公表した「第2期いきいき市民健康プラン・後期計画」(2018〜22年度)の中間案からは、現行の前期計画にある「市の施設の受動喫煙防止対策の強化を図ります」という一文が消えた。
 健康都市を宣言しながら議会棟の「煙」はこのまま見て見ぬふりなのか。市健康政策課の担当者は「国が20年の東京五輪・パラリンピックまでに予定する健康増進法の改正が実現すれば、官公庁は原則禁煙になるはずだ」と話し、状況の変化に期待する。


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2017年12月13日水曜日


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