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障害児・者が安心して受診できる歯科に 石巻に専門診療所あすオープン

健康づくりを支える障害児・者歯科診療所

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市に14日、「障害児・者歯科診療所」が開所する。一般の歯科医院では診療が難しい患者が対象で、石巻地方での開設は初めて。障害児・者が地域で安心して受診できる診療所を目指す。
 石巻、東松島、女川の2市1町が、石巻歯科医師会に事業を委託。石巻市中里3丁目の石巻口腔(こうくう)健康センター内に診療所を設ける。
 予約制で第2、3、4木曜日、午前9時〜午後0時半に診療する。地元の歯科医や歯科衛生士らがスタッフを務め、日本障害者歯科学会の指導医に認定されている同市雄勝歯科診療所の河瀬聡一朗所長らが協力する。
 石巻歯科医師会の佐藤〓保会長は「震災から6年9カ月たったが、障害のある方々の生活は困難が続いている。患者に寄り添い地域に貢献したい」と誓う。
 石巻支援学校の父母教師会長の京野知子さん(44)は「身近で診てもらえるのは安心。長く続いてほしい」と望み、前会長の永沼由美さん(49)は「これからの子どもや保護者にとっても心強い」と話す。
 一般の歯科医院では受診できない石巻地方の障害児・者は、主に仙台市内の東北大病院や県立こども病院へ通ってきた。本人や家族の負担が重く、通院を諦めて虫歯や歯周病が悪化するケースもあるという。
 震災では地元の歯科医院の多くが被害を受け、鉄道や道路が被災した。同校の父母教師会は「石巻市中心部に障害児・者を診る歯科がほしい」と署名約9000人分を集め、県や市などに嘆願書を出していた。
 今回の開所で、県内にある四つの2次医療圏のうち、仙台医療圏と石巻・登米・気仙沼医療圏には、障害児・者向けの歯科診療機関が整備されることになる。県歯科医師会の細谷仁憲会長は「残りの大崎・栗原医療圏と仙南医療圏でも、できるだけ早い整備を願っている」と語る。
 連絡先は石巻歯科医師会0225(94)8223。

(注)〓は隆の旧字体


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2017年12月13日水曜日


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